СОКРОВИЩА ЗВЕЗДНОГО НЕБА(星空の宝物)
Ф.Ю.ЗИГЕЛЬ(フェリックス・ユーリエヴィッチ・ジーゲリ)
ナウカ出版社(モスクワ)1964年
13cm×21cm/222P
別刷り星図付き

部活に天文部があるということを最大の理由に地元の高校に進学した私は、入学式のその日、先生の話もそこそこにさっきチラッと見た部員募集のポスターが気になって仕方がありませんでした。

それは確かに「アンドロメダ星雲」が描かれていたのです。天文部員募集のポスターに違いないと思った私は、翌日、ポスターが張ってd0163575_21113779.jpgあったとおぼしきところを目指しましたが、途中で校内迷子になり、その日はポスターにたどり着く事が出来ませんでした。

しかしあれは確かに天文部員募集のポスターに違いない。
サッカー部や野球部や吹奏楽部がアンドロメダ星雲を描くわけがない。そう思い続ける一日でした。
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写真で見る彗星

著者:長谷川一郎(編)
発行:誠文堂新光社
発行日:昭和55年4月1日第1版
13cm×18.5cm/121ページ

20世紀の夜空を飾った代表的な大彗星と1961年以降1978年までに日本人により発見された彗星の写真集。ハーレ周期彗星(1909c)から始まってデニング・藤川周期彗星(1978n)、シワスマン・ワハマン第1周期彗星(1925Ⅱ)まで全部で40個の彗星の写真と発見日・発見時の光度・コマや尾の様子・発見事情・近日点付近での見え方等々が簡潔に且つ要領よく纏められていて何度見ても飽きない1冊。

掲載された写真のほとんどがアマチュアのみなさんの手になるものというところもホントにうれしい。また、発見者やコメットハンターの皆さん方の使用機材の写真やコメントもなるほど・ナルホドと一人納得してしまう。最後のページに1965年以後の彗星一覧表というのがあって、これも大いに参考にさせてもらっています。

ところで写真掲載40個のうち、私が実際にこの目で見たのは10個程度。これは非常に寂しい。ブラッドフィールド彗星とか見たんだけど載ってないのは、d0163575_20591925.jpgこの本の編集方針からはずれたんですね。
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COMETS
Edited by LAURElL.WILKENING
THE UNIVERSITY OF ARIZONA PRESS
Copyright 1982
16cm×23.5cm/733P

Taken by S.Larson from the Mt.Lemmon Observatory on 1976 March 9.5UT with an 80mm Zeiss lens.

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ウエスト彗星が肉眼的大彗星となった1976年の春、旅先のすばらしい星空の下で彗星を見る機会がありました。

早朝、まわりは人工の明かりがまったく無い真の闇が広がっていて、その中でウエスト彗星はポッカリと浮かんでいるように感じられました。

そのとき、たまたま一緒にいた知人に「彗星が出てるよ」と指差したのですが、知人はチラッと見ただけでほとんど関心を示しませんでした。ヒトはそれぞれ興味の対象が違うと理解しているものの、この無反応にはちょっとビックリしたことを覚えています。

だって彗星が出てるんですよ!

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月刊天文ガイド 1976年5月号表紙/ウエスト彗星1976年3月4日・大津達也氏撮影
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ASTRONOMY 1976 MAY ウエスト彗星特集より↑ 3月6日・7日撮影 明るさはマイナス3~2等級、扇状に広がった尾は20度以上に達していました。
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11月1日のイケヤ・セキ彗星

この日は地球から1億6000万km、太陽から8000万kmの距離にあり、尾の実長は5200万km以上だった。
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イケヤ・セキ彗星写真集(誠文堂新光社)、26ページと27ページより。

このページの彗星の撮影日はすべて1965年11月1日
頭部はからす座、尾はコップ座にある。

撮影者は左ページ上:池谷薫氏/その下の左:友松孝治氏/その右:金本修治氏
右ページ上:鈴木博氏/その下:愛媛県立松山東高校天文地学部

『尾の曲った部分の微細構造をよくみると、節のようなものがいくつかあり、彗星の頭部からの距離がどんどんはなれていくのがわかる。彗星頭部より秒速50㎞以上の速度をもっているらしい。』(28頁 11月2日の説明より)
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天文ガイド第2巻第7号 臨時増刊号 イケヤ・セキ彗星写真集
発行:誠文堂新光社
発行日:昭和41年5月20日
18cm×26cm/67ページ

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この写真集を取り出すたびに、あの遠い日の秋の朝が思い出されます。
明け方近く、眠っている私に遠いところから呼びかける母の声が聞こえます。

何かを言ってるのですが、よくわかりません。しかし、何度めかのときにはっきり聞こえました。母は「すいせいが出てるよー」と言ったのです。何度も何度「すいせいが出てるよー」と私に言いました。今でもこの写真集を開くと、あの朝の母の声が何度も何度も聞こえてきます。

「彗星が出てるよー。」


表紙写真データ:1965年11月4日 04h45mm00s
ニコンF F3.5 露出30秒 フジR100 撮影:堂平観測所(埼玉県)

イケヤ・セキ彗星写真集 目次

1 イケヤ・セキ彗星発見の意味/東京天文台 広瀬秀雄
2~3  池谷さんと自作の30cm反射赤道儀/発見時(19日4時00分)のスケッチ/東京天文台宛ての彗星発見電報
    関さんと愛機/発見時(19日4時15分)のスケッチ/東京天文台宛ての彗星発見電報
4~6  イケヤ・セキ彗星の経路図/発見事情(富田弘一郎)/軌道要素
7~11  太陽接近前の写真
12~13 太陽接近時のコロナ・グラフによる写真(乗鞍コロナ観測所)
14~15 太陽付近でのイケヤ・セキ彗星の経路(10月21日)/10月22日のスケッチ(関勉)
16~50 彗星の全貌(写真) 10月27日~11月7日
51   分裂/写真とスケッチ 11月7日
52~63 11月10日~12月31日までの写真
64   新彗星の発見事情/池谷薫
65   発見から確認まで/関勉
66~67 彗星 その形、命名、性質、軌道、起源など/東京天文台 富田弘一郎
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