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北九州市立児童文化科学館 閉館/2021年12月26日

1970年12月23日に開館し、北九州市民をはじめとして県内外から多くの来館者を得た「北九州市立児童文化科学館」が2021年12月26日をもって閉館となります。
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科学館の3階に設置されたブラネタリウムの実質稼働は1971年1月4日で、機材は五藤光学のL-2T-20型プラネタリウムです。このプラネタリウムの特徴は、水平回転架台(ターンテーブル)によってプラネタリウムの向きを自由に変えられることと、スカイライン投映機を使用して星空の下での風景描写が可能になった点にあります。

ドームの直径は20メートルで450名収容、恒星投映数は当初6000個でしたが、のちに12,000個投映可能になっています。(1987年3月にプラネタリウムのオーバーホールが行われていますので、この時に投映数が増えたのでしょうか。)  L-2T-20型による最終投映は1992年3月1日です。

L-2T-20型とほぼ同型の「JHS-Custom型」がニューヨーク州のヴァンダービルト博物館・プラネタリウムに納入されています。(1971年に一般公開)

屋上左側の望遠鏡ドームは直径4メートルで、五藤光学の20㎝屈折式クーデ型望遠鏡と同じく五藤光学のヘリオスタットが収められています。(1983年7月設置/ヘリオスタット・システムは1978年5月5日に完成) 
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科学館2階と3階が天文関係展示(宇宙開発も含めて)となっています。 ↑ 2階に展示されているL-2T-20型の北天側の恒星投影球と惑星投影棚部分  ↓ 現行の投影機は五藤光学のG1920si型で1992年7月26日から稼働です。
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座席数 298席(定員270名)、7.4等以上の恒星を25000個投映可能  G1920siの「si」は、「super intelligent」の略で、連動調光(例えば日周運動を説明する場合、日没から夕焼け・薄暮と進みやがて満天の星空へと変わる夜空の変化を連続してあらわす)と呼ばれるものです。
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本館の1階と2階は「滑車とてこの実験」や「風力発電」「磁石と力くらぺ」「ジャイロの実験」などの設備を備えた『科学館』で、1922年に米国テキサス州で発見されたオデッサ鉄隕石(粗粒の1Aオクタヘドライト鉄隕石) ↓ もここに展示されています。
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天文と宇宙開発関連展示は、科学館2階と同じフロア(天文館2階)にあります。

50年ほど前に設置された日本で一番大きい太陽系運行儀 直径7メートル ↓ 天文学習カリキュラムが取り入れられた北九州市内の小学4年生を対象にして、年間約8000人の児童がこの運行儀で惑星の動きを学んでいます。
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スペースシャトル関連 ↓ アポロ宇宙船やスペースシャトルの模型をはじめとして、アポロ11号が月面に残した月面到着記念プレート、スペースシャトルSTS-72エンデバーに搭乗したペイロードスペシャリストの毛利衛さんのサイン色紙、STS-72搭載の宇宙開発事業団(NASDA)公式記念品などが展示されています。
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天文館展示の一部 ↓
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プラネタリウム入口のロビー ↓ 左奥が入口です。
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新しい科学館とプラネタリウムは、八幡東区の東田地区(スペースワールド跡地)に「スペースLABO」の名称で、1922年春に開館予定です。


なお、「日本のプラネタリウム一覧」(全国プラネタリウム連絡協議会/1977年発行)に昭和52年現在のプラネタリウムの年間利用者数、入場料、投影回数、解説方法、付属投影機の名称などが掲載されていますので、併せてUPします。
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科学館の広場に展示されている「D51 244」です。 ↓
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1939年12月16日新製 / 1972年4月28日廃車 走行距離2,164,776km
1972年6月1日より科学館前の桃園公園にて保存 (機関車データペースより/詳細はhttp://d51498.com/db/D51/D51244)

by iruka-boshi | 2021-12-25 06:57 | プラネタリウム/天文台 | Comments(0)