消印日付と花山天文台の葉書観測報告
「1」の上端の形と「4」がかすれた場合の上部先端のとがり具合が明らかに違うようです。「14日」の「1」は上端が平らのように見えますが、「1」の先端がカギ形に尖った消印の葉書もありましたので併せて掲載します。こちらの日付は、昭和23年12月27日です。
昭和24年3月14日
昭和23年12月27日
画像では違いが分かりにくいと思いますが、ルーペで拡大して「輻射点 No.6」に貼られた切手消印と比べてみると「4」がかすれた場合の尖り具合と一致します。
従って「輻射点 No.6」の消印はどうやら昭和21年4月3日のようです。同じ昭和21年の消印で比較したかったのですが、あいにく「1」と「4」がハッキリ印字されたものがありませんでした。
これで消印日付の件は終わりますので、9月14日の拙ブログ内容はどうぞ忘れてください。(無視して下さい。)
昭和24年3月14日の消印の葉書通信面、花山天文台の「KAC-51」で「1948 l (Lの小文字)彗星」の観測報告です。
この彗星は昭和23年11月1日にアフリカのナイロビで見られた皆既日食の際に発見されたもので、日食彗星と名付けられています。発見時の光度は約 -2等でしたが徐々に光度を落とし、「KAC-43」の報告では11月20日の観測で光度5等となっています。
掲載の「KAC-51」では、24年の1月初旬で9等、2月下旬で12等となっています。なお、「KAC」は、KWASAN ASTRONOMICAL OBSERVATORY ANNOUNCEMENT CARD」の略で番号は発行順を表します。
続きます。