気象天文の図鑑 学習図鑑シリーズ⑥/小学館  昭和44年

迫力満点の表紙画は、中島章作描くところのアメリカの月探査機レンジャー4号もしくは5号のようです。
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月面の近接撮影と地震計の月面投下を試みたレンジャー4号の打ち上げは、1962年4月23日で5号は同年10月18日のこと。

4号は打ち上げ3日後に月近傍に到達したものの機器の故障により、詳細な観測データを得ることができぬまま月の裏側に衝突。

また、5号は打ち上げ8時間44分後に通信が途絶え、月面に到着することなく月から725kmのところを通過。

つまり4号5号ともに所期の目的を達成することが出来ず失敗に終わったにもかかわらず、しかも、打ち上げ後7年を経過してもなお、この表紙絵を差し替えることなく使っているのは、つまるところこの絵の出来の素晴らしさによるもの(と思いたい)。

因みに4号の観測機器は月面衝突に終わったが月に到達したことに変わりなく、アメリカ最初の月面到達衛星となっています。また5号は現在でも宇宙空間のどこかを突き進んでいるハズです。
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「月世界旅行」のページ
「気象天文の図鑑」の初版は昭和31年で昭和39年に改訂新版が出され、本日ご覧の改訂13版の発行は昭和44年1月10日です。

アポロ11号の月着陸は昭和44年7月20日ですからこの改訂13版発行の半年後のこと。

従って月までの飛行方法はほぼ実際に取られた方法に沿って描かれていますが、月着陸船のデザイン詳細は不明だったようで、絵の着陸船の姿は想像の域にとどまっています。

着陸船の横に突き出た煙突はご愛嬌というもの。

つづきます。
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by iruka-boshi | 2011-08-04 18:37 | 星の本・資料 | Comments(0)