わが国の望遠鏡の歩み 出品リスト 昭和39年
本日はそのときの出品リストで、江戸時代の遠眼鏡や明治以降の望遠鏡、双眼鏡、望遠鏡に関する資料等、全462点が掲載されています。
その内訳は、
「遠眼鏡(江戸時代 主に一閑張)の部」 118点
「反射望遠鏡 金属製望遠鏡(江戸時代)の部」 10点
「金属製携帯用望遠鏡(維新前後以降)の部」 32点
「天体望遠鏡(明治以降)の部」 29点
「双眼鏡、単眼鏡の部」 50点
「軍事用光学兵器(含大型双眼鏡)の部」 13点
「模型の部」ガリレオの望遠鏡模型とニュートンの反射望遠鏡模型の2点(五島プラネタリウム出品)
「新しい望遠鏡の部」 67点
「浮世絵、写真、文献類の部」 78点
「書籍、カタログ類の部」 63点 の合計462点。
各部門を具体的に少しずつ見ていきますと、「遠眼鏡(江戸時代 主に一閑張)の部」では一閑張(一貫張)のほかに、岩橋善兵衛作の長筒望遠鏡の布張(井伊家史料保存会出品)や麻田剛立の設計と推測される木製、渡辺紳一郎出品の金属枠皮張、石黒敬七出品の竹製、骨製の遠眼鏡などが数点入っています。
出品者は前記の渡辺紳一郎・石黒敬七の他、水野良治、広瀬長治、茅原元一郎、後藤定吉、内田六郎、五藤斎三、羽間平三郎ら個人16名ばかりと大垣市教育委員会、山口博物館、大阪市立博物館、高津商会、武田薬品研究所、日本光学などの団体・企業10数ヶ所です。
特に渡辺紳一郎の27点出品と石黒敬七の31点出品は数の多さで眼をひきます。石黒は他の部門にもさまざまなものを出品していて、コレクター石黒敬七には改めて驚かされます。武田薬品の出品は、宇田川榕庵使用の38cm4段式の茶塗遠眼鏡1点です。

「反射望遠鏡 金属製望遠鏡(江戸時代)の部」のリスト。
品名の右側は出品者名、画像には写っていませんが、出品者の右に説明がありますので、上から順に書き写します。
望遠鏡名は省いて、
鍋島直泰 「R&d Beck Cornhillの銘あり」
上田市立博物館「箱入台付 付属2点 天保5年甲午歳初夏始而造之江州国友眼龍能当の銘あり」
大友佐一 説明なし
河原栄一 「木箱及黒漆箱入 天保7年国友一貫斎作 顕彰会記念文鎮付」
羽間平三郎 「間重冨使用グレゴリー式反射望遠鏡 二重木箱入」
〃 「ドンガラス付 間重新使用 文政6年献上 T M Kleman Amsteldamの銘あり」
国友梅子 「国友一貫斎作 箱入 部品1 研磨皿?1 反射鏡1 砥石2ケ」
井伊家史料保存会 「国友一貫斎作 塗り箱入 ゾンガラス フード2ケ付」
徳川美術館 「Made by Gilbert & Co. 木箱入」
勝 芳孝 「箱付 付属アイピース1ケ」
つづきます。

