人気ブログランキング | 話題のタグを見る

東星会回報/東星会報 昭和17年・18年

手元にある「東星会回報」は第1号から第12号までと「第Ⅱ巻第2・3・4号」の合併号、それに「第Ⅱ巻第5号」「第Ⅱ巻第10号」です。それとは別に「東星会報 第一号」と「第二号」というのがあるのですが、「回報」と「会報」の違いが紛らわしく、発行順に整理していて途中で混乱したほどです。

「日本アマチュア天文史改訂版」では「東星会回報」は昭和18年6月15日発行の第Ⅱ巻第6号までとなっています。しかし手元に「東星会回報 第Ⅱ巻第10号」があって、その発行日は確かに昭和18年Ⅹ月1日となっていますので、少なくとも第Ⅱ巻第10号まで発行されたと思うのですが、何号まで続いたかはよくわかりません。
東星会回報/東星会報 昭和17年・18年_d0163575_11551082.jpg

・・で、「東星会報」ですが、これは昭和18年9月20日発行の第一号と「東星」の第7・8合併号の表紙裏に印刷された第二号のふたつで終了しています。
発行日とページ数は次のようになります。

「東星会回報」第1号 昭和17年1月5日 8頁   第7号 昭和17年7月5日 4頁
       第2号 昭和17年2月5日 6頁   第8号 昭和17年8月5日 4頁
       第3号 昭和17年3月5日 6頁   第9号 昭和17年10月5日 4頁
       第4号 昭和17年4月5日 4頁   第10号 昭和17年10月5日 6頁
       第5号 昭和17年5月5日 6頁   第11号 昭和17年11月8日 8頁
       第6号 昭和17年6月5日 4頁   第12号 昭和17年12月5日 4頁
                        第Ⅱ巻第2・3・4号 昭和18年4月1日 6頁
                        第Ⅱ巻第5号    昭和18年5月1日 6頁
                        第Ⅱ巻第10号   昭和18年10月1日 4頁 

第4号はA4用紙4枚に片面印刷、第Ⅱ巻第10号は21cm×29.5cmの用紙1枚を二つ折りして4ページに印刷、他は二つ折りして袋綴じ状にしたA5サイズに印刷されています。9号と10号の発行日は同じですが、あるいはミスプリントかもわかりません。編集後記の日付を見ると9号は9月6日で10号は9月4日となっています。

「東星会報」は下記のとおりです。

「東星会報」第1号 昭和18年9月20日 21cm×29.5cmの用紙1枚を二つ折りして4ページに印刷
「東星会報」第2号 昭和18年12月31日 「東星 第7・8号」の表紙裏に印刷

「回報」の内容は毎号ほぼ同じようですので、第1号の大見出しのみ記します。
会告(回報創刊について/組織について/等)
雑報(彗星観測位置/彗星位置予報/等)
閲覧室(天文月報、天界、南の空、星、等の雑誌の近刊号目次)
観測欄(太陽黒点/黄道光/変光星/等の観測報告)
誌上マーケット(求む:野尻抱影著・星を語る・星座めぐり・星と東西文学・等)

「東星会報」第1号は、本会顧問に就いて/会誌発行に就いて/観測回報に就いて/会員の消息/誌上マーケット/等

第2号は、会誌・会報・観測回報の発行予定や会費のお知らせ等です。なお、会報第1号の編集は中野繁氏で第2号は東星会となっているのみです。

関東支部は東星会と名称を変更したのち、2年間くらい回報や会報、会誌を発行し続けたようですが、昭和19年に入るとそれらの発行は休止になっています。
会としての活動は終戦まで続いていたのでしょうか。
by iruka-boshi | 2011-03-24 11:55 | 星の本・資料 | Comments(0)