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未知の星を求めて 三恵書房版

著者:関つとむ
発行:三恵書房
1973年3月10日 初版発行
定価:680円
13cm×18.5cm/236ページ

第1章 生きていた彗星 第2章 戦禍の後に 第3章 失踪星を追って 第4章 怪天体あれこれ 第5章 帰らぬ星

イイロ印刷版とおなじように五つの章に分かれていますが、イイロ印刷版の第5章「世紀の大接近」にあたる部分、つまりイケヤ・セキ彗星発見事情は掲載されていません。

かわりに第4章「怪天体あれこれ」が加わっています。イイロ印刷版の第5章は新聞連載終了後に加えられた部分なので、この「三恵書房版」は新聞連載時とおなじ体裁で作られていることになります。

また、使用されている写真も少し入れ替えています。
・・・で、本のカバーですが、表のデザインはお馴染みと思いますので、ここでは「カバー裏」を載せます。
未知の星を求めて 三恵書房版_d0163575_19505610.jpg

裏表紙にはこの本の推薦文が書かれています。

通常、推薦文や著者紹介文はタイトルページに近いところか、目次に近いところにあるのが多いと思います。あるいは「帯」に書くとか。

しかし、この本では裏表紙に推薦文があり、しかも表紙に使っても良いような関氏の写真とともに推薦者の
佐伯恒夫氏の写真と推薦文が載っていますので、読者の興味はスムーズに本文内容に移るように思われます。

裏表紙の下方の関氏の写真は「帯」の部分に印刷されていますが、その「帯」をめくるとさらに「喜びと苦しみの織りなす天体発見の感動のドラマ」の文字。

もう一度、表紙に戻って「帯」の文を読むと「18歳の高校生が、本田彗星に刺激されて・・・・(以下略)」となっていて、なかなか本文までに進めません。

表紙デザイン、裏表紙の写真と推薦文、帯の文面を何度も読み返し、本文内容のイメージを膨らませながら、おもむろにページを開くと・・・・。
by iruka-boshi | 2010-05-22 19:51 | 星の本・資料 | Comments(0)