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2枚続きのパノラマ絵葉書です。
画面中央に富士観日本平センターの建物、右側奥に清水港、さらにその奥に冠雪の富士山が見えます。
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絵葉書左側にはテレビ塔が2本見えますが、よく見ると左端の鉄塔のすぐ右に建設中の鉄塔があります。

当ブログの2012年10月3日にも富士観日本平センターとテレビ塔の写真(日本の天文台/天文ガイド別冊より転載)を載せていますので、そちらも見て頂きたいのですが、「日本の天文台」の写真ではこの絵葉書の建設中のテレビ塔は完成していて「白い局舎の手前」に聳えています。

しかし、本日のこの絵葉書では「白い局舎の上」に造られているようです。この違いはなぜか???

富士観日本平センター天文台の完成は1961年ですが、テレビ塔の建設具合から推測すると絵葉書の景観は天文台完成直後(かな?)。

富士観日本平センターの二階屋上には五藤光学製の観光用巨大望遠鏡が置かれていたそうで、絵葉書の二階屋上部分を拡大するとそれらしい望遠鏡が見えます。↓
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さらに、天文台ドームの右側にも不鮮明ながら望遠鏡らしきものがあるようです。

話しはまたテレビ塔に戻りますが、この日本平のテレビ塔群は観光名所だったそうですので、建設中の鉄塔についても詳しい方は大勢いらっしゃると思います。

絵葉書の撮影(あるいは描かれた)年月がテレビ塔の建設状況からわかると思うのですが・・・。
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2014年3月3日19時00分撮影

おおぞらを 水 ながれたり
みずのこころに うかびしは
かじもなき 銀の小舟 ああ
ながれゆく みずのさやけさ
うかびたる ふねのしずけさ 八木重吉詩集より/「おおぞらの 水」

あるいは次の詩....。

こころ
そらの はるけさを かけりゆけば
豁然と ものありて 湧くにも 似たり
ああ こころは かきわけのぼる
しずけき くりすたらいんの 高原  八木重吉詩集より/「そらの はるけさ」


「くりすたらいん」は CRYSTAL-LINE で水晶のような透明さのこと。

そして、3月3日の三日月は、くりすたらいんの銀の小舟、でした。
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この稿の(1)と(2)で展示ケース内のすべての隕石を取り上げましたが(直方隕石については拙ブログ2011年10月22日をご覧ください)、これら以外にも隕石と隕石由来の生成物質や日本で発見された「イジェクタ層」についての論文集などの資料が展示されています。下の画像のカンポデルシエロ隕石は実際に手で触ることができます。

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↑カンポデルシエロ隕石/アルゼンチン 1576年発見/オクタヘドライト
現地の伝説からスペイン軍が発見したと言われています。この標本の重さは約55kgです。IABタイプの原始的エイコンドライトです。

カンポデルシエロ隕石の表面拡大 オクタヘドライトは鉄隕石のなかでも最も一般的な隕石です。このカンポデルシエロ隕石は鉄92.5%、ニッケル6.68%からなっています。↓
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↑シャッターコーン/ドイツ・シュタインハイム隕石孔
巨大隕石の衝突を受けた地盤にできる円錐形の構造で、その頂点は衝突地点を向いています。衝撃波が通った跡と考えられています。矢島道子氏寄贈


ところで、今回は滞在時間の都合で隕石見学だけで終わり、化石とか貝とか昆虫標本展示等々の自然史ゾーンや旧石器時代から現代までの人々の暮らしの変遷を紹介する歴史ゾーンなどの「驚異の空間」はすべてスルーしました。・・・が、ギャラリー館の企画展「ニャンとも幸せ、猫づくし」は押さえておきました。

「まるごと猫展」は平成26年3月15日~6月1日ですが、一部は展示されていました。招き猫や猫を描いたオイルライター、絵皿、マッチラベルなどなどです。↓
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動物写真家・岩合光昭氏の写真展「ねこ歩き」、猫本ギャラリー、ノラネコの研究、そのほか展示・イベント満載です。
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↑「マーチソン隕石」/オーストラリア 1969年落下/炭素質コンドライト
生物の素材になり得るアミノ酸や有機物を多く含んでいます。太陽系や生命の誕生を研究する上できわめて貴重な隕石です。

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↑「グアダルペイセルボ隕石」/メキシコ 1971年落下/ヘサキヘドライト
主に鉄、ニッケル合金でできています。断面の模様(ノイマン線)は、原始惑星のコアに強い変形が働いたことを示しています。

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↑「NWA1951隕石」/モロッコ 2003年発見/メソシデライト
石質隕石と鉄質隕石の破片を混ぜ合わせたような珍しい隕石です。岩石からなる小惑星に鉄質隕石が衝突してできたとする説があります。

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↑「トルーカ隕石」/メキシコ 1776年発見/オクタヘドライト
原始惑星のコアができる初期のステージを記録していると考えられている。IABタイプの原始的エイコンドライトです。

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↑「ブラヒン隕石」/ベラルーシ 1810年発見/パラサイト
鉄・ニッケル合金の中にカンラン石が「漂っている」かのように含まれています。このような物質は、地球上からは見つかっていません。

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↑「ギベオン隕石」/ナミビア 1838年発見/オクタヘドライト
主に鉄・ニッケル合金でできています。断面の模様(ウィドマンシュテッテン構造)は、この隕石が長時間かけてできたことを示しています。

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↑「タタフィン隕石」/チュニジア 1931年落下/ダイオジェナイト
天体衝突によって小惑星ベスタから飛び散った破片のうち、マントルに由来すると考えられている隕石です。地球の輝岩に似ています。

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↑「イミラック隕石」/チリ 1822年発見/パラサイト
鉄・ニッケル合金とカンラン石でできた美しい隕石です。小惑星のコアか、原始惑星のコアとマントルの境目にあたると考えられています。

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↑「ゲベルカミル隕石」/エジプト 2009年発見/アタキサイト
主に鉄・ニッケル合金でできています。このような鉄質隕石は、天体衝突によって砕け散った原始惑星のコアであると考えられています。


続きます。
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2013年2月15日にロシアで起きたチェリャビンスク隕石の落下から1年を機に、隕石の展示をリニューアルしました、とのことで、「いのちのたび博物館」に行ってきました。

隕石展示の会場は「常設展入口」のすぐ右側、「地学現象」の部屋です。

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中央の大きな塊りは「SaU001隕石」、その上は桐箱に納められた「直方隕石」です。箱蓋の下は実物箱蓋の裏面に墨書された年月日の赤外線写真。
画面の左端上は「気仙隕石」、その下は「ヌエボメルクリオ隕石」で、その下は「アエンデ隕石」です。

蓋の写真の下は「マーチソン隕石」、その右「チェリャビンスク隕石」です。中央の「SaU001隕石」の右は「NWA800隕石」、その隣は「ミルビリリー隕石」。

画面右上端は「キャニオンディアブロ隕石」です。「SaU001隕石」の長径は15センチほどですので、他の隕石の大きさの目安にしてください。

画面最奥の右側「グアダルペイセルボ隕石」、その左「NWA1951隕石」、その左「キャニオンディアブロ隕石」↓
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画面中列の左端「ミルビリリー隕石」、その右「トルーカ隕石」、その右「ブラヒン隕石」、中列右端「ギベオン隕石」

手前の列、左より「タタフィン隕石」「イミラック隕石」「ゲベルカミル隕石」です。
ケース内展示の隕石は全部で18個、ケースの外の「さわってもいいですよコーナー」に1個(カンポデルシエロ隕石)の計19個です。このうち「直方隕石」はレプリカです。

それではまずは落下時の動画ニュースの記憶も新しい「チェリャビンスク隕石/ロシア2013年落下」。↓
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隕石の化学的分類は「普通コンドライト」で、2013年2月15日9時20分(現地時間)に落下した隕石の破片です。落下の様子が動画で撮影され、世界的なニュースになりました。
(説明は展示ケース内の説明書きによります。以下、同様です。)

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↑気仙隕石/岩手県陸前高田市気仙町長圓寺前、1850年落下/普通コンドライト
1850年6月13日に落下した日本最大の隕石(総回収量:約135kg)の一部で、明治専門学校が長圓寺の住職から譲り受けたものです。九州工業大学寄託

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↑「ヌエボメルクリオ隕石」/メキシコ 1978年落下/普通コンドライト
落下時の高温により表面が融けてできた「殻」(フュージョンクラスト)に包まれています。割れた所からは、中の隕石本体が見えます。

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↑「アエンデ隕石」/メキシコ 1969年落下/コンドライト
含まれる白い粒(CAI)は、約45.66億年前にできた太陽系最古の固体物質です。誕生直後の太陽系の様子を残した貴重な隕石です。

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↑「SaU001隕石」/オマーン 2000年発見/普通コンドライト
1000個以上に分裂して落下した隕石の破片のひとつ。重さは3.6kgです。表面には落下時にできた凹み(レグマグリプツ)が見られます。

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↑「NWA800隕石」/アフリカ北西部 2001年発見/ルムルチコンドライト
これまで見つかった隕石のうちの約0.3%、落下を目撃された隕石のうちの約0.08%しかない珍しいタイプの隕石です。

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↑「ミルビリリー隕石」/オーストラリア 1960年落下/ユークライト
天体衝突によって小惑星ベスタから飛び散った破片のうち、地殻に由来すると考えられている隕石です。地球の火山岩に似ています。

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↑「キャニオンディアブロ隕石」/アメリカ 1891年発見/オクタヘドライト
アリゾナ州にあるバリンジャー隕石孔を作った隕石の一部と考えられています。IABタイプの原始的エイコンドライトに分類されます。

続きます。
(写真の写りが悪くてすみません。是非、実物をご覧になることをお奨めします。)
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