汽船「銀河丸」/ミサイル艇「しらたか」 門司みなと祭 2017年5月28日
5月27日・28日の両日、門司みなと祭が開催されました。
第74回となる今回も北九州市門司港地区をはじめとして大里地区・レトロ地区・栄町商店街などでさまざまなイベントが開催され、大勢の人々でにぎわいました。
そのイベントのひとつとして、門司港西海岸にて艦船の一般公開が行われましたので出掛けてみました。
一般公開の艦船は【汽船「銀河丸」】、【海上自衛隊ミサイル艇「しらたか」】、【海上保安庁巡視艇「はやなみ」「ともなみ」】の4隻で、そのうちの「銀河丸」と「しらたか」の船内見学に参加しました。
汽船「銀河丸」は、「独立行政法人 海技教育機構」所属の遠洋航海実習船で平成16年6月に就航しています。
全長116.40メートル/幅18.0メートル/総トン数6185トン/最大搭載人員246名(実習生定員180名)/三井造船(株)千葉造船工場建造
航海船橋(ブリッジ) ↑ ここには無線室もあります。 実習生用船橋はこの下層です。 ↓
実習生用船橋 ↑ オンボード操船シュミレータの一部、さまざまな操船シュミレータ機能が付加されています。同じ船橋に航海科実習室があります。
機関室 ↑ 三菱製ディーゼル/1基 機関科演習室と体育室はこの第2甲板(デッキ)にあります。乗組員や実習生の食堂はこの上の甲板です。
レーダーマストと各種アンテナ群 ↑ ↓
CAPTAIN DAY ROOMも公開されていました。 ↑
船尾のいちばん下に「IMO 9271274」と書かれていますが、これは国際海事機関(IMO)が個々の船舶、船舶所有者、船舶管理者に与えた船舶識別番号、とのこと。
なお、「銀河丸」は6月1日に出港だそうです。
また、今後の北九州港(門司港)の練習船寄港予定は海王丸8月14日~8月18日、青雲丸10月20日~10月25日、大成丸11月7日~11月11日、ということです。
続いてミサイル艇「しらたか」に乗船。
「しらたか」は佐世保地方隊第3ミサイル艇隊に所属。竣工は平成16年3月24日です。
全長50.1メートル/最大幅8.4メートル/基準排水量200.0トン、乗員は約21名で船体はステルス構造になっています。三菱重工業(株)下関造船所建造
ブリッジの上部に配置された白い円盤は「射撃管制レーダ・81式射撃指揮装置2型(FCS-2-31C)」、アンテナマストの最上は「電波探知装置(NOLR-9B)」です。
また、ブリッジ上部の左端に「航海用レーダ(OPS-20)」が見えています。
電波探知装置の下は「対水上レーダ(OPS-18-3)」、白い二つの球体は「衛星通信装置」です。 ↑ 画面手前の「しらたか」と書かれたボートは複合型作業艇(臨検用)です。
62口径76ミリ速射砲 ↑ イタリアのオート・メラーラ社開発/日本製鋼所でライセンス生産 船体同様にステルス性を考慮して傾斜をつけた外見デザインになっています。
ランチャーの横に置かれた説明版に「電波を反射するアルミ箔片を詰めたロケットを発射し、空中に雲のように広がったアルミ箔に敵ミサイルを誘導する」 とありました。
ブリッジ ↑ 座席はシートベルト付きで、勤務中は全て着席、とのこと。
SSM-1B90式対艦誘導弾発射筒 ↑ 誘導弾の射程は150~200km、弾頭重量260kg、最大速力1150km/h
発射筒の下部(画面の右下)に質量が書かれています。↓ 「飛翔体・667kg/発射筒本体・350kg/誘導弾総質量・1017kg」
文字の右上の円形ハンドル状のものは「燃料注入口」
「しらたか」の総員離艦安全守則ですが、日常生活でも活用できそうなのが一つ二つありますね???
「みなと祭」としては少し違和感がありますが、自衛隊の広報活動の一環として陸上自衛隊小倉駐屯地の「82式指揮通信車」も展示されていましたので紹介します。
乗員8名/全備重量13.6t/全長5.72m/全幅2.48m/全高2.38m/最低地上高0.45m/最高速度100Km/h/武装12.7mm重機関銃/小松製作所製