中津市八面山平和公園/F-86F「極光」保存機 平成26年10月25日

中津市街地から南へ約10キロ、卓状溶岩台地と呼ばれる特異な形をした「八面山」に行ってきました。

八面山は標高659mでさほど高い山ではなく、市街地から近いことや整備された道路が付いていること、日帰り入浴できる温泉もあることなどで古くから広く市民に親しまれてきた「ふるさとの山」です。

・・・で、この八面山の中腹にある「八面山平和公園」が今回の目的地ですが、山に至る道の途中で「コスモス祭」に出合いましたので、ここでちょっと寄り道です。

場所は三光公民館近くの転作田ですが、転作田を使用するため毎年位置が変わるとのこと。
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八面山から流れ来る金色川を挟んだ約13haの転作田に1250万本が植えられているそうで、祭会場には物産販売のテントが並び、歌や踊りの舞台が設けられています。

コスモス祭り開催期間は平成26年10月19日~11月8日で、土日はミニSL乗車、熱気球体験搭乗ができるそうです。
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遠くに見えるかすんだ山が「八面山」です。どの方向から見ても同じように見えるということで名づけられたと云われています。

コスモス祭会場から八面山平和公園まで車で10分程度で到着。

ここには米軍戦没者慰霊碑や村田曹長之碑をはじめとして平和の塔、世界少年平和像、記念館、F86F保存展示機などがあり、毎年5月3日に戦没者慰霊・平和祈願祭が催されていますが、これらの碑や塔が建立された経緯は太平洋戦争の末期昭和20年まで遡ることができます。

昭和20年5月7日午前10時20分頃、陸軍飛行第四戦隊所属の「屠竜」が宇佐海軍航空基地を爆撃した直後のB29に対して体当たり攻撃を敢行。

11機編隊のB29爆撃機のうち体当たりを受けた先頭機が八面山々中に墜落、「屠竜」も中津市三保区洞の上の山中に墜落。

この交戦により「屠竜」操縦の村田勉曹長とB29搭乗員11名のうち8名が戦死、残り3名はパラシュート脱出しましたが、のちに拘束され、戦時重要犯罪人として処刑されています。

また、終戦直前の8月12日午後3時頃 八面山上空を哨戒中の零戦1機が米グラマン4機と遭遇、激しい空中戦の末、零戦は中津市森山の田んぼに墜落、搭乗の加藤茂兵曹長が戦死するという出来事もありました。

戦後、これらの日米戦没者の慰霊と世界平和を祈念して慰霊碑が建立されたことを契機として公園化が図られ、現在に至っています。
平和公園の向かいの記念館には村田曹長の遺書や墜落したB29の機体の一部、兵士たちの写真などが展示されています。
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平和公園内に展示されているF-86F「極光」92-7888機、昭和51年6月8日に第8航空団第10飛行隊(築城)にて用途廃止となった機体です。
下の画像の説明板に「昭和34年3月から昭和51年3月まで3452時間飛行」とあります。
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保存機から少し登ったところに設置された「八面山碑」 ↓  昭和62年10月建立、中津沖代ライオンズクラブ寄贈
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さらに登ったところから見る八面山山頂 ↑ と、中津市街 ↓ 手前の白い屋根は野外音楽堂です。
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八面山には「八面山碑」のような巨岩・奇岩が数多く散在し、独特の景観を呈していますので、ゆっくりと巨岩散策をしたかったのですが、時間の都合でそうも行かず保存機撮影後早々に帰途につきました。次回訪問時の楽しみに取っておきます。
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by iruka-boshi | 2014-10-27 15:32 | Comments(2)
Commented by 田中 彩香 at 2016-12-16 22:35 x
こんにちは。東京の大学生の田中と申します。
突然コメントしてしまい、誠に申し訳ありません。
私、授業の一環で、八面山平和公園の慰霊碑について調べているのですが、詳細がなかなか見つからず、困っております。
新聞記事や公園のパンフレットを見ても、Iruka-boshiさんが書いていらっしゃる、B29が墜落するときにパラシュートで米兵三名がおり、処刑されたことについて書いてありません。
もし、よろしければそちらのことが書いてある書籍や記事がございましたら、教えていただけると幸いです。

突然不躾なお願いをしてしまい、大変失礼致しますが、何卒よろしくお願い致します。

失礼致します。

田中 彩香
Commented by iruka-boshi at 2016-12-17 04:54
拙ブログをご高覧頂きまして大変ありがとうございます。お問い合わせ頂きました件、当該記事はかなり以前に書いたものですので、何を参考に書いたかよく覚えていません。
多分、新聞記事だったと思いますので、当時の新聞切り抜きを探してみます。ご連絡は直接させて頂きますので、もしメールアドレスをお持ちでしたら弊店宛てメールをください。
下記のとおりです。
E-mail:iruka-fukuoka@k4.dion.ne.jp いるか書房