ハナニラ/地上の銀河

ハナニラは南アメリカ原産で日本には明治の中頃に観賞用として渡来。

繁殖力は強く、我が家では施肥などの手入れをしたことはありませんが、毎年密集して花をつけ、年々その領域を広げている様子。

ハナニラの葉や茎を指先で潰してみると、なるほどその和名の由来のとおりニラ(韮)によく似た匂いがします。葉の形状もニラに似ていますのでちょっと見は食べられそうですが「ハナニラ」の葉や球根には毒があって食べることはできません。
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食用のニラに対して花を観賞するニラというわけです。しかし、まぎらわしいことに食べられる「ハナニラ」があります。

食用のニラのとう(薹)が立って花がついている状態も「ハナニラ」と呼ばれていて、こちらのほうは甘みがあってけっこう美味な食材となっています。(食べごろは蕾のときです)

食用ハナニラと非食用ハナニラの見分け方は簡単、開花時期が違いますし、花の形も全く異なっています。有毒のハナニラは3~4月が開花期で食用ハナニラは6~9月頃です。

ハナニラの英名は「スプリング・スターフラワー」。花の形から星を連想しての命名でしょうが、実際、遠目で見るハナニラの群集地帯は夏の天の川、特に白鳥座あたりの太く枝分かれした銀河の一隅を想起させてくれます。

花の色はもともとは白ですが改良されて黄色やピンク、ブルーなどがあり、なかでも薄いブルーの品種はスターフラワーの名前にふさわしく、たちどころに「青い星」「青星」の言葉と連結します。「青星」は冬の季語、大犬座のアルファ星「シリウス」の別名です。
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ハナニラは通常6枚の花びらですが、7枚や8枚のハナニラもよく目にします。
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逆に5枚や4枚の花びらのハナニラもありますが数は少なくちょっと珍しいのでは。
左側の花びらにはブルーのすじが2本入っていますので、本来ならばこの花びらは二つに分かれるはずだったのでは・・・。 ↓
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以下は「青星」ではなく「青太陽」の話。付け足しのようですが・・・。

1950年9月29日付けのル・モンド紙に載った記事、『26日、スコットランドでは太陽はサファイアのような青色に見えた。27日にはデンマークやフランス、ポルトガルでも同じ現象が観察された』    ・・・サファイア色の星ならともかく、青い太陽とは !!

アメリカ気象局のウェクスラー博士によると9月17日にカナダ北西部で起きた山火事の煙が原因とのこと。山火事は10日間続き、煙は1万5000フィートまで上昇、気流に乗って大西洋を渡り、ヨーロッパの空を褐色で覆い、青い太陽を出現させたそうだ。原因はわかったがなぜブルーになったかは不明。瑞穂れい子著「ブルーの本/同文書院」に載っていた話。
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by iruka-boshi | 2013-03-30 09:45 | Comments(0)