築城基地 航空祭記念切手
シートの上部は行橋市上空を行くF-15(908)とF-2(519)の図柄、二機の間の画面中央に行橋駅が見えます。後方の山は苅田町の高城山、その奥はカルスト台地平尾台の一部、そしてその向こうは北九州市です。
1シート10枚構成ですべて80円切手です。最初に眼に入るのは左上部の少し大きめの切手、「ファントム」ではないでしょうか。しかもこのファントム切手、マニアックな機体を選んでいます。
胴体に描かれた2本の太いブルーは訓練時の仮想敵機の識別塗装で、この機体(F-4EJファントムⅡ/77-8392)が築城で運用されていた当時、何度も撮影に足を運んだものです。この機体はのちにRF-4EJ偵察機(77-6392)に改装されたそうです。
しかしさらにマニアックと思うのが、ファントム切手の下の「大型破壊機救難消防車 A-MB-3」と「軽装甲機動車」と「ペトリオット」の切手。
A-MB-3は東急車輌製造で乗員5人、切手に描かれている人物は女性隊員と男性隊員のようです。気配りが細やかで好きですね、こういうの。軽装甲機動車は小松製作所製で乗員4人+1人、航空自衛隊仕様の車両で基地内の警備等に当たっています。
ペトリオットは、第2高射群第7高射隊(築城)のシステム一式です。ペトリオットは発射機やレーダー装置やアンテナ群などで場所を取るためか、航空祭ではいつも隅っこのほうに押しやられている印象がありますが、今年(2011年)は飛行機展示の一番手前に陣取っていて、かなり人目を引いていました。
因みに今年の展示機材は、「アンテナ・マスト・グループ 2高7-1 49-0149」「射撃管制装置 49-0276」「電源車 49-0147」「パトリオット・レーダー装置」「発射機」、それに「支援車両数台」でした。
ファントム切手の右の「ノースアメリカンF-86F-40セイバー『旭光』」も気配りを見せた機種選定です。第8航空団第10飛行隊時代のマークがついた機体(92-7938)を描いています。
第10飛行隊が宮崎県新田原基地から築城に移駐したの1964年のこと、そして1977年にこの築城で第10飛行隊が解散されました。現在この機体は築城基地内で常設展示されています。
下の写真は今年(2011年)の築城基地航空祭の地上展示機の一部。
E-2C (54-3458)青森県三沢基地より飛来
「『絆』がんばろう日本」の文字入りブルーインパルス
F/A-18 #01 VMFA(AW)-242(DT)アメリカ海兵隊岩国基地より
UC-12F 1682-06 アメリカ海兵隊岩国基地より