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東亜天文学会 名古屋支部会報 昭和30年

3月2日の拙ブログにて東亜天文学会東海支部の会報「星と共に」を紹介させて頂きましたが、本日はその東海支部が解散して新たに「名古屋支部」として昭和30年に再発足した、という話題。

名古屋支部会報第1号(1955年9月10日発行)に解散の経緯が書かれていますが、ごく簡単にこのことについて触れますと、代表世話人である金子功氏ご自身の諸事情により、氏の尽力によって維持されて来た名古屋に於ける例会と名古屋テレビ塔に於ける天文普及事業の継続が困難になった、ということが解散再発足の要因のようです。
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O.A.A.名古屋支部会報第1号 編集・発行はOAA名古屋支部事務局 金子信夫 名古屋市瑞穂区前田町2の33

第1号はB4サイズの裏表1枚で縦向き印刷。見出しのみ転記しますと、「東海支部はどうなったか-経過報告」「強力に新発足を-幹事会で打ち合わせ」「たった三人の八月例会」「五月の総会について-金子功氏に心からの感謝」「今後の金子功氏について」「アンケートについて」以上、表面の見出しです。

このうち「五月の総会について-金子功氏に心からの感謝」というのは、東亜天文学会の昭和30年度総会が名古屋で開催されるにあたり、何ヶ月も前から準備をされてきた金子功氏に感謝する、というものです。(5月29日、名古屋テレビ塔と東桜小学校講堂にて開催)

裏面は、「会員相互の連絡を-今後の機関誌について」「テレビ塔に天文台」「もっと会員の利用を 十二センチ反射赤道儀」等々です。

12cm反射鏡というのは、名古屋テレビ塔の3階屋上に金子功氏が設置した「口径12cm/F10/焦点距離1200mm/木辺鏡」のことで、一回10円で一般に公開されているが東亜天文学会会員は無料ですのでもっと利用して下さい、というもの。

なお、会報の1号から4号まではB4サイズにガリ版縦向き印刷、5号以降はB4を二つ折りしてガリ版横向き印刷となっています。

簡単に記すと次のとおりです。

第1号1955年9月10日発行、B4サイズの裏表1枚で縦向き印刷
第2号1955年10月1日発行、B4サイズ2枚裏表で4ページ縦向き印刷
第3号1955年11月1日発行、B4サイズ3枚裏表で6ページ縦向き印刷
第4号1955年12月1日発行、B4サイズ2枚裏表で3ページ(片面白紙)縦向き印刷
第5号(第2巻第1号)1956年1月1日発行、10ページ横向き印刷
以下、略

会報は月1回発行で会員相互の交流や動向、例会の様子を主とした編集となっています。
また、第5号に例会時の座談会写真が貼付され、1956年7.8月号(第11号)に会員名簿(30名)が載っていることを付記します。
by iruka-boshi | 2011-03-16 18:09 | 星の本・資料 | Comments(0)