岐阜プラネタリウム株式会社 リーフレット
リーフレットは二つ折りで、開いた内側の左にプラネタリウムについての一般的な説明と当館設置のプラネタリウムの概要が記され、右側に「北の空」と「南の空」の春から初夏にかけて見ることができる主な星たちの捜し方が記されています。内側の上部には北と南のそれぞれの星座が描かれ、実際の星空のもとで星座を捜す時の注意点がごく簡単に書かれています。
このリーフレットの発行年は不明ですが、昭和32年打ち上げのスプートニク1号らしき人工衛星が描かれていることから、プラネタリウム開館(昭和33年)の直後か2~3年以内に発行というところでしょうか。「星の劇場 宇宙への観光旅行」の言葉にワクワクしますね。投影機は「カール・ツァイス・イエナZKP-1型」です。
裏側の「岐阜プラネタリウム遊園地」イラストです。
絵葉書では気づかなかったのですが、敷地周囲に「こども汽車」が走っていたことがわかります。敷地内中央付近にジャングルジムが描かれ、その前にシーソーとブランコがそれぞれ2台。「飛行塔」の右側の一段低くなったところにもブランコがあります。
また、建物のすぐ横に螺旋階段があって直接屋上にあがれるようになっていたことがわかります。屋上では望遠鏡を覗いている人影がチラホラ。
裏面の「御案内」を書き写します。
ところ:岐阜市鶯谷四六九五(水道山)
交通:バス 国鉄岐阜駅より名鉄新岐阜、柳ケ瀬、岐阜公園、ドライブウエーを経てプラネタリウムまで直通。 市電 岐阜公園前下車 徒歩30分 柳ケ瀬下車 徒歩20分
徒歩の方は岐阜公園からはドライブウエー、若宮町柏森神社からは、新しい遊歩道があります。
施設の概要:プラネタリウム館 鉄筋二階建 冷暖房完備
一階 喫茶・食堂・売店
二階 投影室・展示室
屋上 展望台・望遠鏡
人工衛星型飛行塔、天体望遠鏡
料金
プラネタリウム 大人50円 大学高校生40円 中学生30円 小人25円 団体割引 50人以上~100人迄 1割引 101人以上 2割引
こども汽車 1回20円 飛行塔 1回10円
営業時間
午前10時から午後7時まで
夏期は早朝並びに夜間営業いたします。 団体の方には時間外でも特別に投影することがありますから事務所へ御連絡下さい。
岐阜プラネタリウム遊園地 リーフレット
30×21cm(二つ折りを開いた大きさ)1枚
ところで、あと一つ、二つ、長い間念じているものがあります。しかし全くカスリもしない・・・。
都市設計(とくに広場)の美学となっております。
この楕円性はケプラーの公式等やバロックの運動性の要素にも
流れこんでいるようです。イラスト図を掲載して頂きありがとうございます。
この設計理念は「広場中央の凸形楕円は地球の頂を表し、背景の宮殿はその上のより高き天球であり、、、」(p・172)として考えられたようです。つまりこの広場は星辰の高い効力によってハルモニアの影響を人に蒙る装置だと思われます。コスモロジーは美学の光源なのでしょうか。
それにしても私は大乃井さんのご意見を伺うまではプラネタリウムを見て、ハルモニアや人間界の秩序など全く思い浮かべることはなかったと思います。
有難うございました。