浜の宮海岸
ビーチコーミング向きの海岸とは言い難いのですが、今まで行ったことがなかったので少しばかり期待してました。・・・が、しかし、やっぱり何もありませんでした。漂着物がないということはゴミ類もないということで、気持ちの良い浜辺でした。お正月まえに清掃したのかもわかりませんが。
ナンにもないことを確認に行ったようなものでしたが、砂浜が途切れて岩場になったあたりで大量の貝殻と一緒に波に洗われている1個の土錘(どすい)を見つけました。土錘は土製のおもりで投網や刺し網などの魚網に付けるおもりです。
土錘は弥生時代から使われているもので、球形のものや棒状のもの、ずんぐりした樽形のものなどがあります。古墳時代あたりから細い紡錘状のものが見られるようになり、中世から近世、近代まで基本的形状はほとんど変わらないようです。といっても、私が見つけたものはごく最近のもののようですが、よくわかりません。
浜の宮海岸にて「土錘」。長さ4cm、最大径2cm、孔の径8mm。紐を通すようになっています。
比較のため、行橋市歴史資料館展示の土錘の写真を載せます。
弥生時代・下稗田遺跡出土の球状と板状の土錘 球状は径4cmくらい。
古墳時代終末期・稲童野稲迫遺跡出土の土錘、二種類 管状は長さ4.5cmくらい。
これまで海岸で土錘を見つけても持ち帰ることはなかったが、今回は初めての海岸だったので記念に持って帰った。もちろん、海岸のすぐ向かいの天満宮さんにもお参りしましたよ。それにしても寒かった!