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日食の神様

さて、去年の日食当日、前日からの絶望的曇り空は一向に変わらず、雨が降ってないのがせめてもの救い。初めての土地ということもあって、太陽の出てる方角さえよくわからず、子供たち(もう大人ですが)はまったく見当違いの空を見上げている始末。

時計を見ながら「今、始まったヨー」とか「今、半分まできたヨー」などと声をかけて実にむなしい限り。それでもあたりがだんだん暗くなっていくのがよくわかり、ものすごくやかましく鳴いていたワシワシ(クマゼミですね)が少しづつ静かになり、最大食の時は1匹を除いて完全に沈黙してしまった。

この1匹は、いつまでもいつまでも鳴いていた。まったくどこの世界にもまわりの状況が把握できないヤツがいるもんだ。(因みに、することもないので、周囲の暗さとセミの鳴き声の変化を克明に記録した。おかげで小学生の夏休みの宿題のようなのが出来上がった。)

ところがです、最大を過ぎたあたりから雲が薄くなり、ぼんやりながら欠けた太陽がチラリチラリ見え始め、ついには雲のない完全な青空が見えるまでになったのです。

これもひとえに日食の神様に祈りを捧げたからに違いありません。下の画像が日食の神様です。今回の日食撮影行で一番よく撮れた写真です。
日食の神様_d0163575_20572876.jpg

鹿児島県指宿市ふれあいプラザ なのはな館にて「食分97.4%の日食の神様の図」

日食そのものの写真はここにUPするほどの出来栄えではないのでやめときます。

by iruka-boshi | 2010-07-22 20:57 | 星の本・資料/星空 | Comments(0)